チェルノブイリ原発事故30年 イノシシ肉から基準値7倍超のセシウム

2016.4.25 18:40

 オーストリア保健・食品安全局は25日までに、チェルノブイリ原発事故から30年を機に同国の森などで植物、土壌などの調査を行い、イノシシ肉から最大で1キロ当たり4711ベクレルの放射性セシウム137を検出したと発表した。オーストリアの食品基準値の7倍超に上った。

 イノシシ肉39検体のうち全体の7割近い26検体で基準値を超えた。当局は「今なお事故のセシウムが土壌に残り、森の生態系に影響を与えていることが示された」と説明している。セシウム137の半減期は約30年。

 同局は一方で、セシウム値が最も高いイノシシ肉を1年間に約2.5キロ食べても、年間の被ばく線量は0.15ミリシーベルトで、オーストリアでの食べ物を通じた自然被ばく線量の半分程度としている。

 日本では肉など一般食品の放射性セシウムの基準値は1キロ当たり100ベクレルと定めている。(共同)

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