2016.4.6 20:49
【ワシントン=加納宏幸】米大統領選の共和党候補指名争いをリードする不動産王、ドナルド・トランプ氏(69)にとり「女性問題」は11月の本選に向けたアキレス腱(けん)だ。私生活ではモデルや女優と3度の結婚歴があるが、女性蔑視発言を繰り返したことで女性有権者にはもてないトランプ氏。夫人で元モデルのメラニアさん(45)を5日のウィスコンシン州予備選の応援に投入し、失地挽回に努めている。
「私ほど女性を尊重している人物は他にいない」。トランプ氏は5日、米FOXニュースに語った。メラニアさんも4日、同州ミルウォーキーでの応援演説で「夫は男性であれ女性であれ、すべての人を平等に扱う」と側面支援した。
トランプ氏は最近、人工妊娠中絶の手術を受けた女性を処罰すべきだと主張して批判を浴び、「医師が法的責任を負うべきだ」と釈明することを強いられた。また、ツイッターでライバルのテッド・クルーズ上院議員(45)の妻が顔をゆがませた写真と、メラニアさんの写真を並べて「百聞は一見にしかず」と書き込んだことを、「過ちだった」と認めた。