タイの仏教寺院が有名キャラクターを模した像を建立し、現地で話題となっている。「ここは中国か?」と思えるほど堂々とした“パクリ疑惑”はあるものの、それには触れず、伝統にとらわれないユニークな試みとして報道されるところがいかにも仏教国らしい。寺院側にもそれなりの事情があるようだ。
シュールな「アイアンマン」
首都バンコク郊外のサムットプラーカーン県にある仏教寺院、ワット・タムル。境内に数々のキャラクター像が登場したことが注目され、地元メディアが相次いで報じた。
ロイター通信は、アメリカン・コミックに登場する人気ヒーロー「ハルク」や「アイアンマン」の巨像の写真を配信。寺院建築や仏像の前にそびえ立つ様子は、実にシュールだ。
よく見ると、たばこをくわえ、腕や足のタトゥーをのぞかせたオレンジ色の衣姿の人も写り込んでいるが、写真説明には「僧侶」とある。