「消費税引き上げる時期ではない」 スティグリッツ氏が安倍首相に提言

2016.3.16 10:50

国際金融経済分析会合(第1回)であいさつするスティグリッツ教授(左)。右は日銀の黒田東彦総裁=16日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)

国際金融経済分析会合(第1回)であいさつするスティグリッツ教授(左)。右は日銀の黒田東彦総裁=16日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)【拡大】

  • 国際金融経済分析会合の初会合で、コロンビア大のジョセフ・スティグリッツ教授(左)の話を聞く安倍晋三首相(右)ら=16日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)

 ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授は16日に開催された「国際金融経済分析会合」後に安倍晋三首相と個別に会談し、「現在のタイミングでは(来年4月に)消費税を引き上げる時期ではない」と提言した。会談後に首相官邸で記者団の取材に応え、明らかにした。

 スティグリッツ教授は「世界経済がこんなに弱体化することを数年前から予想できた人など一人もいない」とした上で、安倍首相に「経済情勢が変わったなら政策も変化に順応するように調整しなければならない」と提言したという。

 政府は5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を見据え、世界経済情勢について有識者と意見交換する国際金融経済分析会合を初めて開催。スティグリッツ教授は、世界経済は難局にあり「2016年はより弱くなるだろう」との見解を示した。

 会合は不透明感が増した世界経済の安定化策を探るのが目的で、会合での議論が、消費税率10%への引き上げの是非をめぐる政治判断にどう影響するかも焦点となる。スティグリッツ教授は安倍政権の「アベノミクス」に賛成する立場。

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