26日の東京株式市場で、シャープの株価が大幅下落し、一時、前日終値比24円(16・1%)安の125円となった。25日に台湾の鴻海精密工業がシャープ支援に関する調印を保留すると発表したが、経営再建に不透明感が出たとの見方から売りが広がった。午後1時半時点の株価は126円。
シャープは25日に臨時取締役会を開き、鴻海が提示した支援案の受け入れを決定。シャープの株価は直後に上昇したが、第三者割当増資により1株当たりの価値が希薄化する懸念が広がり、大幅下落して25日の取引を終えた。中堅証券のアナリストは「仮に鴻海の支援を受けたとしてもすぐ経営が良くなるわけではない。これからも荒い値動きが予想される」と話した。
また、東京証券取引所は26日、シャープ株を対象に「買収契約の締結に関する不明確な情報」を理由に投資家向けに注意喚起した。