韓国は、2018年2月に開催する平昌五輪に向けた準備が進んでいる。今月には運営手順などを確認するテスト大会と位置付けたアルペンスキー・ワールドカップ(W杯)の第8戦が無事に行われた。平昌五輪組織委員会は、本番に向けた準備にも自信を見せている。現地の聯合(れんごう)ニュースなどが報じた。
同五輪は施設建設の遅れを指摘されているが、趙亮鎬(チョ・ヤンホ)・組織委員長は「工事は順調。開会までに全ての準備が整っているだろう」と述べた。また、懸念される雪不足についても、「人工降雪の能力を必要な100%ではなく120%にする」とし、問題はないとの認識を示した。
さらにAP通信によると、同組織委員会は国内スポンサーの獲得も順調としており、これまでに目標額の7億2800万ドル(約830億円)の7割を確保したとしている。
これまでに決定したスポンサーは19社で、コリアテレコム、大韓航空、サムスン電子、現代自動車など大手企業が名を連ねる。他に20社と交渉中という。政府は同五輪に向け、高速鉄道整備を含むインフラ整備に110億ドル、大会運営費に19億ドルを投入する見通しだ。