麻生太郎財務相は16日の閣議後の記者会見で、日銀のマイナス金利が同日から実施されることについて、「消費や投資にプラスに働き、経済の拡大が期待される」との見方を示した。
金融機関の収益悪化などの問題が指摘されていることに対しては、「新しい政策が出たら、効果が出るまでは時間をもって見守るのが必要だ」と強調した。
また、足元の市場動向について麻生氏は「世界的にリスクの回避に向かって市場が動き回っているのは確か」とした上で、改めて「主要7カ国(G7)など国際社会と連携しながら対応する」と語った。
平成27年10~12月期の国内総生産(GDP)が2四半期ぶりにマイナス成長となったことについては、暖冬による冬物衣料への影響が大きかったと説明。新たな景気対策については、「まだ予算の審議中でもあり、今の段階から次の対策を考えているわけではない」と話した。