2016.1.21 15:14
参院決算委で額に手をやる甘利経済再生相=21日午前【拡大】
甘利明経済再生担当相は21日午前の参院決算委員会で、自らを巡る金銭授受疑惑について「調査して説明責任を果たしたい」と述べた。その上で「託された職務を全力で全うする」と強調し、辞任を否定した。ただ、甘利氏は終始うつむきがちで具体的な事実関係への言及は避け、言葉に詰まる場面もあった。民主党の安井美沙子氏に答えた。
この問題をめぐっては、千葉県内の建設会社と都市再生機構(UR)の間に生じた補償交渉の口利きの見返りに、建設会社関係者から甘利氏本人への現金100万円を含め、甘利氏側に計1200万円の現金授受や飲食接待があったと週刊文春が報じている。
甘利氏は報道について「お騒がせしている。今朝、記事を読んだ」と答弁。会社関係者から平成25年11月に大臣室で、26年2月に神奈川県大和市の地元事務所でそれぞれ50万円を受け取ったとする報道には、「会社の社長一行が大臣室を表敬したのは事実だ。記憶があいまいなところがあるので、きちんと整理をして説明したい」などと、いずれも面会は認めたが、現金受け取りは明確には否定しなかった。