東名海老名ＪＣＴと中央道調布－三鷹間の渋滞解消へ車線増

　中日本高速道路は３０日、渋滞が慢性化している東名高速道路の海老名ジャンクション（ＪＣＴ）で、東名上下線から首都圏中央連絡自動車道（圏央道）外回りへ入る合流路の２車線運用を開始したと発表した。また、中央自動車道上り線調布インターチェンジ（ＩＣ）－三鷹バス停間の約３キロを年内に３車線化すると発表した。いずれも新規の用地取得を行わないでの対応となる。

　海老名ＪＣＴの合流路は１日約２万３千台が通過。平日の通勤時間帯に渋滞が集中しており、新東名高速道路の開通までの暫定措置として、合流路の車線や路肩の幅を狭めて２車線に増やした。

　中央道上り線の同区間も、上り坂で通行車両の速度が落ちることから、朝夕などの渋滞が常態化しているため、同様の手法で３車線化する。

　石井啓一国土交通相は３０日の記者会見で「高速道路ネットワークの効果を最小費用で最大限発揮するため、賢いピンポイント対策を展開したい」と述べた。