大日本印刷は5日、マイナンバー制度の「個人番号カード」交付を自動申請できる証明写真機を、2016年3月末までに国内へ1500台設置する計画を明らかにした。国民へ郵送される交付申請書に印刷されたQRコードをかざし、顔写真を撮影するだけで手続きが済むため、申請の手間を大幅に省くことができる。申請書が国民に行き渡る20日ごろから順次サービスを始める方針だ。
証明写真機を使った申請サービスの計画を明らかにするのは、大日本印刷が初めて。
申請したい人は、交付申請書に記載されたQRコードを使う。このコードには申請用の識別番号が記録されており、写真機に設置されたバーコードリーダーにかざした上で顔写真を撮影し、データの送信作業をするだけでいい。
データは、市区町村から委託を受け、マイナンバーの通知カード発送なども手掛ける「地方公共団体情報システム機構」(東京)が受け取る。このデータを基に、個人番号のほか、顔写真や氏名、住所、生年月日などが記載された「個人番号カード」が発行される。