厚生労働省が5日発表した8月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所)によると、基本給や残業代、賞与などすべて合わせた1人当たりの現金給与総額(名目賃金)は前年同月比0・5%増の27万2382円となり、2カ月連続で増加した。物価の影響を加味した実質賃金も0・2%増と2カ月連続のプラスだった。
実質賃金の増加が続いたことで、家計の消費拡大につながる可能性がある。ただ厚労省は「プラスが続くかは動向を注視する必要がある」としている。
現金給与総額のうち基本給などの所定内給与は0・5%増の23万9714円。残業代などの所定外給与は1・5%の増加で、賞与を含む特別に支払われた給与は0・6%増えた。
7月の実質賃金は速報で0・3%増だったが、確報で0・5%増に上方修正された。