広州鉄路集団によると、同集団が手掛けるアジア最大規模の鉄道地下駅、深セン福田駅(広東省深セン市)の主要部および付属部分の建設工事がこのほど完了し、静的テストの段階に入った。このままいけば、今年末には開業できる見通しだ。
深セン福田駅は広州と深セン、香港を結ぶ広深港高速鉄道の駅で、深センと香港の境界付近に位置しており、深セン中心エリアの益田路と深南大道が交わる場所にある。駅の全長は1021メートル、幅78メートル、プラットホーム4つで計8線、出入り口21カ所を構える。3フロアで構成されており、地下1階は乗り換え通路、地下2階は改札口と待合室、地下3階が乗車ホームという造りだ。総建築面積は14万7088平方メートルで地下駅としてアジア最大、世界でも米ニューヨークのグランド・セントラル駅(19万8295平方メートル)に次ぐ規模を誇っている。
工事はすべて完了しているほか、装飾や機械・電力設備の設置も全体の96%以上が終わった状態となっているという。
同集団によれば、技術専門チームによるシステムを対象とした静的テストも9月15日までには終了する予定となっており、調整や動的テスト、安全評価などを行った後、設備の開業条件をクリアしていく。現在の進行速度でいけば、年内には営業開始できる見通しだという。(中国新聞社)