ヒンズー教の祭典に集う人々。インドは人口増が続くなか、今後高齢化が進行するとみられている=北部ウッタルプラデシュ州(AP)【拡大】
インドの人口は2022年に中国を追い抜き、世界一になりそうだ。国連が7月に発表した「世界人口展望(15年改訂版)」によると、インドの人口増加率が今後も中国を上回ることから、これまでの予測よりも6年早く中国とインドの人口が逆転する見通しだ。現地紙タイムズ・オブ・インディアなどが報じた。
同報告によると、現在の人口はインドの13億1000万人に対し、中国は13億8000万人。両国を合わせると世界人口の約4割に相当する。両国ともに22年に人口が約14億人に達する見通しだ。
その後もインドは人口が増加し続ける一方、中国はほぼ同水準を保ち、30年以降は減少に転じると予測される。インドの人口が減少に転じるのは、17億5000万人に達する69年以降とみられている。
また、同報告書では世界人口が現在の73億人から30年に85億人、50年に97億人に増加すると分析している。今後、世界各国で高齢化が深刻化するなか、インドも60歳以上が人口に占める割合が現在の8.9%から50年には倍増すると予測される。