フィリピン大統領選、経済と貧困対策が争点

2015.8.12 05:00

フィリピンのアキノ大統領(左)から大統領選の後継候補に指名されたマヌエル・ロハス内務・自治相。選挙は来年5月に実施される(AP)

フィリピンのアキノ大統領(左)から大統領選の後継候補に指名されたマヌエル・ロハス内務・自治相。選挙は来年5月に実施される(AP)【拡大】

 フィリピンのベニグノ・アキノ大統領は、来年5月の大統領選に向けて、後継候補にマヌエル・ロハス内務・自治相を指名した。現地紙ビジネス・ワールドなどが報じた。

 2010年に就任したアキノ大統領は7月に行った最後の施政方針演説で、10年以降の平均成長率が6.2%と過去40年で最も高い水準だったとし、現政権の経済政策の正しさを主張。14年には国外からの直接投資が62億ドル(約7741億円)と10年の6倍増になり、製造業の年平均成長率も01~09年の3%から10~14年は8%に加速したとして産業近代化に道筋をつけたと強調した。

 アキノ大統領は経済界から高評価を受ける一方で、公約の貧困削減に対しては厳しい意見も目立つ。貧困率を08年の28%から16年に16~18%に低減する目標に対し、14年1~3月で26%と達成は厳しい情勢。貧困世帯への現金給付予算も、15年は623億ペソ(約1695億円)と08年の12億ペソから大幅に増加した。

 候補者にはほかにジェジョマル・ビナイ副大統領や国民の人気が高いグレース・ポー上院議員などの名が挙がる。今後、フィリピン大統領選は経済政策や貧困対策をめぐり、熱い戦いが繰り広げられそうだ。

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