2015.8.4 21:58
自民党は4日、米ハワイでの環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の閣僚会合に関する議員説明会を党本部で開き、出席議員から、日本が米国産のコメに対する無関税輸入枠の創設などを検討していることについて「譲歩しすぎではないか」、「交渉で農産品について利益があるのか」などの不満の声が相次いだ。
出席した甘利明TPP担当相は、コメや牛・豚肉など重要農産品5分野の関税交渉ついて「結論から言うと決まったものはない」と発言。ただ「物品の交渉は連立方程式だ。最後のピースがはまって完成する」とも述べた。
また甘利氏は、交渉の見通しについて「事前調整を徹底的にやり、閣僚会合を開く意味があるとの状況になれば決着する」と述べ、8月中にも再度、閣僚会合を開き、大筋合意を目指す考えを示した。