環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の首席交渉官会合に向け、鶴岡公二首席交渉官は22日、米ハワイに出発した。鶴岡氏は、出発前に記者団に「この交渉はTPPの最終局面の交渉になる」と強調。その上で、「首席交渉官会合では課題をできるだけ整理し、閣僚会合で政治的決着できるよう準備を精力的に進める」と意気込みを語った。
TPP参加12カ国は24~27日まで首席交渉官会合を開き、2国間の関税協議のほか、知的財産などの懸案について少数国と協議する。続く28日からの閣僚会合での大筋合意を目指し、論点をまとめたい考えだ。
鶴岡氏は「残された課題は政治的にも技術的にも困難で、全ての解決を安易に予想できない」と指摘。「(大筋合意には)各国の課題について柔軟かつ建設的に対応することが不可欠だ」と述べた。