国土交通省は1日、全国の高速道路で平成26年に発生した渋滞のワーストランキングを公表した。最も渋滞がひどかった区間は東名高速道路上りの横浜町田インターチェンジ(IC)-海老名ジャンクション(JCT)で、ワースト10のうち6区間を大動脈である東名高速が占めた。大型連休で高速道路を利用するドライバーにとっても参考になるデータといえそうだ。
調査は東日本、中日本、西日本、本州四国連絡の4高速道路会社が管理する道路が対象。渋滞が慢性化している首都高速道路などは除いた。渋滞の時間や距離、通行台数などの「ビッグデータ」を分析。渋滞によって1時間無駄にした人が年間何万人に上ったかを示す「万人・時間/年」という指数を算出し、渋滞のひどさを推計した。
上位には東名高速、中央自動車道、中国自動車道など首都圏や関西圏の“渋滞名所”が軒並みランクイン。大和トンネルで有名な1位の東名高速・横浜町田-海老名では渋滞で1時間無駄にした人が年間134万人に上った計算だ。
朝夕のラッシュ時に限れば、朝は中央道上りの調布IC-稲城IC、夕方は関越道上りの練馬IC-大泉JCTが最も渋滞がひどかった。さらに休日は東京湾アクアラインや中央道に、大型連休は東北自動車道など地方の高速に渋滞が集中する傾向も判明した。