2015.5.1 08:33
【ワシントン=小雲規生】米政府は4月30日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の閣僚会合を5月26~28日にフィリピンで開催すると発表した。ノベリ国務次官(経済・エネルギー・環境担当)が記者会見で明らかにした。フィリピンで23~24日に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の貿易相会合後にTPP閣僚会合を開く。
また、閣僚会合に先立ち、14日から米領グアムで首席交渉官会合を開き、知的財産など難航分野での詰めの協議を行う。
米議会の上下両院では、TPP合意に不可欠とされる大統領貿易促進権限(TPA)法案の成立に向け、5月上旬に本会議での審議が行われる見通し。TPA法が成立すれば、続く閣僚会合で合意への機運が高まるとみられる。