甘利明・環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)担当相は24日午前の閣議後会見で、米ワシントン近郊で23日から始まったTPP参加12カ国による首席交渉官会合について、「首席交渉官会合で成果が出なければ、いくら関税を扱う物品市場アクセスでめどが立っても妥結にならない。非常に重要な会議だ」と述べ、交渉の進展に期待した。
甘利氏はTPP交渉の現状について、日米などの2国間交渉が中心の関税交渉に比べ、12カ国全体で協議する知的財産や国有企業改革などのルール分野の交渉が遅れていると指摘。「ルール分野が足を引っ張ることになってはならない」と強調した。