2015.4.21 05:00
中国国家品質監督検験検疫総局(質検総局)はこのほど、ウェブサイトで「2014年全国輸入食品品質安全状況白書」を発表。昨年、中国の食品輸入額は前年比3.3%増の482億4000万ドル(約5兆7381億円)で、10年間で4.2倍に増え、年平均伸び率は17.6%だった。
中国では生活水準の向上にともない、輸入食品への需要も年を追って高まっている。質検総局によると、昨年、中国が輸入した食品は肉類・肉製品(内臓を含む)、水産物加工品、乳・乳製品、卵・卵製品、養蜂製品、腸詰め、食用油、コメ、落花生、野菜・野菜製品、中薬の原材料、缶詰、食用タンパク・タンパク製品、小麦粉・穀物製品、雑穀、油用種子・植物油原料、ドライフルーツ、ナッツ、茶葉、コーヒー・ココア原料、飲料、酒類、砂糖類、果物の砂糖漬け、調味料、菓子、特別用途食品、健康食品、遺伝子組み換え食品など。加工食品用ダイズや小麦、家畜飼料用トウモロコシなどの農産物は含まれていない。
大口製品の輸入量は植物油が854万1000トン、粉乳が149万9000トン、肉類が279万2000トン、水産物が334万8000トンだった。
昨年、中国は192カ国・地域から104万2000ロット、重量にして3514万1000トンの食品を輸入。それぞれ前年比7.9%増、7.3%増だった。
貿易額の上位10カ国・地域は上から順に欧州連合(EU)、東南アジア諸国連合(ASEAN)、ニュージーランド、米国、オーストラリア、ブラジル、カナダ、ロシア、アルゼンチン、韓国。
主な輸入食品は乳製品、油脂・植物性食用油原料、水産物・水産物加工品、肉類、穀物加工品、酒類、砂糖類、飲料だった。(中国新聞社)