日米など12カ国が参加する環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の首席交渉官会合が23~26日、ワシントンで開かれる。鶴岡公二首席交渉官は21日朝、ワシントンへの出発前、東京都内で記者団に「重要な課題について進展をみることができるのではと期待している」と述べた。
また、TPP交渉の合意に不可欠とされる大統領貿易促進権限(TPA)法案が提出されたことや、21日未明まで行われた日米閣僚協議の成果を踏まえ「2つの大きな事態が動き、首席交渉官会合にも好影響を与えて進展するのでは」と期待を寄せた。
各国は首席交渉官会合で知的財産権の保護や国有企業改革、関税の扱いなど残された難航分野について協議を進展させ、5月下旬にも閣僚会合を開き、交渉の大筋合意に持ち込みたい考えだ。