ギリシャ支援協議は再び物別れ ユーロ圏財務相会合、週内の期限通告

2015.2.17 10:57

記者会見するギリシャのバルファキス財務相=16日、ブリュッセル(共同)

記者会見するギリシャのバルファキス財務相=16日、ブリュッセル(共同)【拡大】

 【ベルリン=宮下日出男】欧州連合(EU)は16日、ユーロ圏財務相会合をブリュッセルで開き、ギリシャの金融支援をめぐって協議した。ユーロ圏側は今月末に期限が切れる支援の延長を提案したが、ギリシャ側は拒否、協議は11日の前回会合に続いて物別れに終わった。ユーロ圏は、延長申請の期限は今週中だとギリシャに通告した。

 期限は支援延長に必要な一部加盟国の議会承認を考慮したもので、EU側は期限を明示することでギリシャに譲歩を迫った形だ。ギリシャが申請すれば20日にも再び会合を開く考えだが、残り時間が少ない中、ユーロ圏が強い態度を示したことで、状況は一段と緊迫するとみられる。

 財務相会合では、EU側とギリシャ側が会合に先立ち行った実務者協議の内容を検討。この結果、支援延長が妥当と判断し、6カ月の延長を盛り込んだ声明案が提示されたものの、ギリシャのバルファキス財務相が署名を拒否した。

 財務相会合のデイセルブルム議長は記者会見で「支援延長が最善というのが大方の意見」と説明した。ギリシャが財政緊縮策や債務負担の緩和のための新たな枠組みと「つなぎ措置」を求めていることについては、現行支援の枠内でも条件変更は可能であり、延長によって交渉時間も確保できるとの認識を示した。

 これに対し、バルファキス氏は会合後、改めて支援延長は受け入れられないとの姿勢を示した上、「今後2日間で合意に到達するため、必要なあらゆることをする」と強調した。

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