2020年度の基礎的財政収支は9.4兆円の赤字 内閣府が閣議に試算提出

2015.2.12 10:11

臨時閣議に臨む安倍晋三首相と閣僚=12日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影)

臨時閣議に臨む安倍晋三首相と閣僚=12日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影)【拡大】

 内閣府は12日の臨時閣議に財政健全化の方向性を示す「中長期の経済財政に関する試算」を提出した。試算によると、国内総生産(GDP)成長率が平均して実質で2%以上、名目で3%以上となり、消費税率を2017年4月に10%に引き上げたとしても2020年度の国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の赤字が9兆4千億円、対GDP比で1.6%残るとの見通しを示した。

 政府が掲げるPB黒字化目標達成には経済成長の実現に加え、一層の歳出・歳入の改革が必要となっている。

 今回の試算は、消費税率10%への引き上げ時期は15年10月から17年4月に延期したうえで、GDP成長率が実質2%以上、名目3%以上となる「経済再生ケース」と実質1%弱、名目1%台半ば程度となる「ベースラインケース」の2種類で行った。ベースラインケースでは、20年度のPB赤字は16兆4千億円、対GDP比で3%と残る。

 一方、15年度のPB赤字を10年度から対GDP比で半減させる目標については、6.6%から3.3%となることでぎりぎり達成できる見通し。昨年7月の試算は3.2%だったが、消費税率10%への引き上げを1年半先送りしたことなどから0.1ポイント悪化した。

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