2015.1.30 20:40
堺市は、世界文化遺産登録を目指して百舌鳥(もず)古墳群周辺に設定する「緩衝地帯」について、建築物の高さやデザインを制限する都市計画の素案と屋外広告物の許可基準案を発表した。古墳周辺地域の建築物は高さ31メートル(10階建て程度)までとし、外壁は落ち着いた色に制限して屋上広告も禁じるなど、世界遺産にふさわしい街並みをつくっていく。
都市計画などは平成28年1月ごろの決定を目指しており、今月25~31日に市内4カ所で説明会を開く。
市によると、緩衝地帯は仁徳天皇陵古墳を中心に反正天皇陵古墳、履中天皇陵古墳など百舌鳥古墳群を代表する6つの大型古墳の周辺に設定する。
緩衝地帯内で古墳に最も近い地域は、これまでも高さ10メートルに制限しており変更はないが、それ以外の地域は一部を除いて高さ31メートルまでとし、地区によってデザインも制限する。
外観の色彩は緑豊かな古墳や周辺と調和するものを用いるとし、色彩をできる限り抑えるため明度や彩度も細かく定める。