中国では2014年、(調停や行政処罰などの)特許に関する行政上の法執行で処理された紛争件数が初めて2万件を超え、前年比50.9%増の2万4479件に達した。
そのうち特許権侵害や特許発明などに関する紛争件数が同62.6%増の8220件(うち特許権侵害に関する紛争は7671件)で、(製品には使用していない特許を使用していると偽る)特許詐称に関する紛争が同45.5%増の1万6259件だった。中国国家知的財産権局が明らかにした。
14年に中国本土の31省・自治区・直轄市の中で、行政上の法執行で処理された紛争件数が1000件以上だったのは6省で、江蘇省3681件▽浙江省3505件▽湖南省2815件▽広東省2555件▽山東省2542件▽河南省1078件-だった。
特許権侵害に関する紛争件数は半分近くの省・自治区・直轄市で100件を超え、浙江省や広東省、江蘇省、山東省、河南省では200件を超えていた。
このほか特許権侵害・特許発明に関する紛争数と特許詐称の紛争数の比率は1対1.98で、13年の1対2.21と比べて処理が比較的難しい前者の占める割合が増加しており、案件処理に関する処理能力が全体的に向上していることを示している。14年に受理された特許の侵害や開発などに関する紛争8220件のうち、特許の発明に関する物は15.1%に当たる1239件で、前年比4ポイント上昇した。(人民日報=中国新聞社)