【ワシントン=小雲規生】22日のニューヨーク外国為替市場では、欧州中央銀行(ECB)の量的金融緩和導入を受けてユーロ売りの流れが強まった。午前10時45分(日本時間23日午前0時45分)現在、ユーロは前日に比べて2円23銭円高ユーロ安の1ユーロ=134円69銭近辺で取引されている。ユーロはドルに対しても、2003年11月上旬以来、約11年2カ月ぶりの安値をつけた。米国の市場関係者からは「買い取り規模は想定よりも大きかった。ユーロ安のトレンドは今後も続く」との声が出た。
一方、ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は午前10時45分現在、前日比96・04ドル高の1万7650・32ドル。ECBの量的金融緩和で市場に資金が流れ込むとの期待を背景に取引開始直後には約90ドル高まで値を上げた。ただ取引前に発表された企業決算や経済指標が悪かったことが足かせになっている面もある。