シンガポールはカジノ産業が不振に陥っている。主要顧客だった中国人旅行者が減少し、シンガポールの2大観光スポットである統合型リゾート「マリーナベイ・サンズ」と「リゾート・ワールド・セントーサ」のカジノ部門の売り上げ低下につながった。現地紙ストレーツ・タイムズなどが報じた。
リゾート・ワールド・セントーサを運営するゲンティン・シンガポールによると、同社の今年7~9月期の売上高は前年同期比17%減の6億4480万シンガポール(S)ドル(約584億円)、最終利益は同43%減の1億2710万Sドルだった。最終利益は、赤字だった2010年10~12月期以来の低水準で、カジノ部門の売り上げが4億7730万Sドルと同21%減少したのが響いた。
また、米カジノ大手のラスベガス・サンズも、シンガポールで運営するマリーナベイ・サンズの7~9月期の売上高が前年同期比5%減の7億3550万Sドル、うちカジノ部門が同8.7%減の5億7350万Sドルだったと発表した。