韓国の仁川経済自由区域(FEZ)庁は、新規投資の呼び込みと人口倍増を目指している。同庁幹部は観光などサービス業を中心に誘致を強化し、2020年までに現在21万人(うち外国人2500人)の人口を52万6000人に増加させたいとの意向を表明した。現地英字紙コリア・タイムズが報じた。
同FEZは03年8月に韓国で最初に指定を受けたFEZの一つ。現在まで11年間の投資流入額は66億1000万ドル(約7137億円)に上る。特に12年には21億ドルの投資を集めた。これまでに外資系72社と世界銀行など13の国際機関を含む1140の企業や団体が進出している。
同庁幹部は、ここまでの発展について、仁川国際空港が20分の距離にあり、国内2位の規模で中国貿易の拠点である仁川港が近接していることが大きいとし「首都ソウルとのインフラを含めた交通網が充実しており、今後も発展が期待できる」と自信をのぞかせた。
仁川FEZには、バイオ医療分野の集積地を目指す松島地区や、カジノなど一大娯楽地区を目指す永宗地区、国際金融都市を目指す青羅地区などがある。