10月1日から外食や航空運賃などの値上げが順次始まる。乳製品やコーヒー製品に続いて価格がアップする商品が増え、家計の負担は一段と重くなりそうだ。1ドル=110円に迫る円安もあって当面は商品の値上げが続くとみられ、個人消費が弱まれば景気悪化につながる恐れもある。百貨店などは外国人観光客の消費税の免税対象が化粧品や食料品に拡大するのを捉え、収益拡大につなげる構えだ。
原料の牛乳価格の上昇を理由にスターバックスコーヒージャパンは1日、「ラテ」など12の飲料をそれぞれ10円程度値上げする。「餃子の王将」を展開する王将フードサービスも人件費や豚肉・鶏肉価格の上昇を受け、ギョーザなど大半のメニューを5~86円引き上げる。
国内航空3位のスカイマークは、経営の悪化に伴って26日から大部分の路線で運賃を上げる。大人普通運賃の最大の引き上げ率は神戸-札幌(新千歳)の約69%。成田空港発着の札幌、米子、那覇の各路線と茨城-中部線も運休する。
三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は自動車保険料を平均1.9%、東京海上日動火災保険は0.9%引き上げる。消費税増税などで修理費が増える分を転嫁する。