政調会長に稲田氏 総務会長は二階氏。塩崎氏は入閣 下村氏留任

2014.9.2 08:00

 安倍晋三首相は3日に実施する内閣改造と自民党役員人事で、稲田朋美行政改革担当相を政調会長、二階俊博衆院予算委員長を総務会長に起用する方針を固めた。また、松島みどり経済産業副大臣が入閣の方向で、女性閣僚は4人と、現状の2人を上回ることになる。塩崎恭久(やすひさ)元官房長官も入閣し、下村博文文部科学相は留任する見通しだ。

 稲田氏は衆院福井1区選出。平成17年の郵政選挙で初当選し3期目。第2次安倍内閣発足とともに行革相に抜(ばっ)擢(てき)され、内閣人事局の創設に尽力した。首相に近い保守派の論客として知られ、閣僚就任後も靖国神社に毎年参拝している。

 二階氏は第1次安倍内閣で国対委員長、総務会長を務めた。公明党とのパイプも太いため、首相は同党との調整役として適任と判断したようだ。衆院和歌山3区選出で、当選10回。重鎮を党三役に配置し、稲田氏とのバランスを図ったといえそうだ。

 一方、入閣が固まった松島氏は衆院東京14区選出、当選4回。朝日新聞記者を経て12年に初当選し、外務政務官や国土交通副大臣などを歴任した。女性ではすでに高市早苗政調会長、小渕優子元少子化担当相、山谷えり子参院政審会長が入閣する方向となっている。

 塩崎氏は日銀出身の政策通とされ、現在は政調会長代理。衆院愛媛1区選出で当選6回を数える。首相とは旧知の間柄で、第1次安倍内閣では官房長官を務めた。

 下村氏は教科書検定基準の見直しを精力的に進めるなど、教育改革に力を入れる首相の信任が厚い。

 党役員人事では高村正彦副総裁の留任も固まった。

 首相は1日、今回の人事について「地方が活力をもって成長していくことができるよう地方創生に力を入れていきたい。国民の命を守るため安全保障法制の整備も重要だ」と述べ、新設する地方創生担当相と安全保障法制担当相が担う役割の重要性を強調した。視察先の相模原市で記者団の質問に答えた。

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