中国財政省農業司は今月上旬、2014年に中央財政から拠出する林業(森林管理)補助資金を増額し、湿地関連の拠出額を15億9400万元(約269億2266万円)とすると公表した。
“地球の腎臓”である湿地の回復や、(個人・団体が湿地に与えた影響に応じて、賠償させたり補償を行う)湿地生態補償モデル事業、湿地の保護奨励事業などの実施を支援する。
国家林業局が行った第2回湿地資源調査の結果によると、中国の湿地面積は計8億ムー(1ムーは約6.67アール)あり、国土面積の5.58%を占めている。そのうち、自然湿地は7億ムーで、国土面積の4.86%に当たる。
現在、中国の湿地は、面積の減少や重度の汚染、機能の低下などの問題に直面している。
財政省は今後、モデル事業の経験を総括したうえで、さらに林業財政政策を進め、湿地保護と回復事業を継続支援していくという。(中国建設報=中国新聞社)