【上海摩天楼】
ハウス食品、日本文化浸透へ手応え
中国で「日本の国民食」とも呼ばれる「カレーライス」への人気に火が付いている。トップを走るハウス食品は今年、中国におけるカレールウなどの売上高を前年比30%増の1億6000万元(約27億円)以上と見込んでいる。
9年で売上高21倍
同社は2005年、主力商品「バーモント(中国語表記は百夢多)カレー」の販売を始めた。同年の中国での売上高760万元を出発点とすると、人民元ベースで9年間に21倍も伸びる計算になる。現地法人、上海ハウス食品の羽子田礼秀(はねだ・ゆきひで)社長は「日本のカレーライスを中国の“人民食”にしたい」と話す。
「近くに住む日本人同級生の家に遊びに行ったときに出されたカレーライスの味が忘れられなくなり、母親に頼んで自分の家でも作って食べるようになった」。