財務省が31日発表した平成25年度の特別会計(特会)決算によると、歳入から歳出を差し引いた剰余金は、国債の償還に充てる国債整理基金特会を除き、前年度比約7千億円増の13兆7千億円だった。
主な内訳は、外国為替市場への介入資金を運用する外国為替資金特会の剰余金は3兆2千億円だった。円安の進行で、保有する米国債など外貨資産の運用収益が膨らんだ。
東日本大震災復興特会は、労働者の人件費や資材の高騰で建設業者が入札に参加しなかったり、防潮堤の建設や廃棄物処理に住民の同意が得られないなど、地元調整に時間がかかったりした影響で事業が繰り越されたため、剰余金は2兆4千億円となった。
復興予算で、期限内に使い切れなかった不用額は一般会計と合わせ6917億円だった。