金融政策に潜む「量的緩和のワナ」 リチャード・クー氏が警鐘 (1/9ページ)

2014.6.22 07:07

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 バブル後の景気低迷の本質を「バランスシート不況」であると見抜いたリチャード・クー氏。アベノミクスの本質は大型公共投資による需要拡大と指摘する一方、今の金融政策に潜む「量的緩和のワナ」に警鐘を鳴らす。

 公共投資は「非常によい」。借り手のトラウマ解消

 「短期的に一番重要なのは財政出動」とリチャード・クー氏。アベノミクスは「大胆な金融緩和」「機動的な財政出動」「民間投資を喚起する成長戦略」の3本の矢で構成されている。このうち財政出動、つまり公共投資が日本経済の行方を大きく左右するという。

 公共投資は昭和時代から行なわれてきたが、従来は景気悪化後に仕方なく実施するもので、政府の財政政策はいつも後手に回っていた。しかし、アベノミクスでは、スタート当初から政策の柱として公共投資が盛り込まれており、クー氏は「非常によかった」と称賛する。

 ゼロ金利下で企業や家計などの民間部門は、大きく借り入れを増やすのが通常の姿。ところがなんと、日本の民間部門は借り入れとは逆に、GDP比で約8%を貯蓄している。

根底には「借金に対するトラウマ」があると語る

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