ベトナムで模倣品の生産が急増している。同国商工省市場管理事務局によると、2013年は模倣品の生産・販売行為で約1万4000件が摘発され、罰金総額が620億ドン(約3億円)に上った。10年の約1万500件・444億ドンから大幅に増えている。現地電子ニュースメディア、ベトナム・ネットなどが報じた。
同国で模倣品の生産が急増する背景には、模倣品が大量に生産されている隣国の中国で取り締まりが強化されたことや、人件費の高騰などにより模倣品生産者が拠点を中国からベトナムに移していることなどがある。
ベトナムは環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉などを進めており、模倣品対策や知的財産権の保護推進は大きな課題だ。