2014.5.9 05:00
日米会談後、共同記者会見する安倍首相とオバマ米大統領=4月24日午後、東京・元赤坂の迎賓館【拡大】
□幸福実現党党首・釈量子
--今月、幸福実現党は立党5周年を迎えます
皆さまのご支援に感謝します。私たち幸福実現党は2009年の立党以来、この国を強く、豊かにするための活動を展開してきました。議席の獲得に至ってはいないものの、日本をリードするオピニオンを発信してきたと自負しています。安倍政権の政策方針を見ても、大胆な金融緩和などを柱とするアベノミクスしかり、原発再稼働、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)容認、集団的自衛権の行使容認をはじめとする安全保障政策など、私たちの主張と方向性を同じくしています。
今後は国論に影響を与えるのみならず、より国民の皆さまから支持をいただけるような政党となるべく、脱皮、成長しなければならないと決意を新たにしています。
--幸福実現党として、現在の政治情勢をどう見ますか
現在、日本にとって最大の課題は軍事的に膨張を続ける中国の抑止にほかなりません。先月24日の日米首脳会談を受けた共同声明で、尖閣諸島(沖縄県石垣市)について、日米安全保障条約が適用されると明記されたことは大きな前進です。同28日には米国とフィリピンの間で米軍の事実上の再駐留に向けた軍事協定を調印。オバマ大統領がアジア歴訪を通して中国の覇権主義を押しとどめようとの意思を明確に示したことは、私たちとしても歓迎します。
ただ、オバマ大統領が韓国訪問の際、慰安婦問題について「甚だしい人権侵害」と述べたのは看過できません。河野談話撤回はもとより、史実に基づく日本の考えについて国際社会の理解を得るよう努めねばなりません。