起業希望者、15年間で84万人に半減 経営者高齢化も指摘 (1/2ページ)

2014.5.5 08:50

起業希望者

起業希望者【拡大】

 政府が4月下旬に閣議決定した2014年版中小企業白書では、起業希望者が大幅に減少するなど中小企業が置かれている現状について説明している。主な項目にスポットを当てて白書の内容を紹介する。

 【起業・創業】12年の起業希望者は約84万人と、1997年の約167万人から半減した。全体に占める新規開業した企業の割合を示す「開業率」は、12年が4.6%。欧米と比べて低水準にとどまっている。

 開業率が低い理由を、起業に関心のある人に聞いた調査では「起業した場合に生活が不安定になることに不安を感じる」が最多の36.9%。続いて、「個人保証の問題など起業に失敗した際のセーフティーネットが整備されていない」が33.8%、「起業に要する金銭的コストが高い」が30.8%だった。

 【事業承継】12年の中小企業数は385万社と、09年比で35万社減った。経営者の高齢化も進んだ。事業承継について、準備をしていないとの回答が60代で約6割、70代で約5割を占めた。後継者の育成に掛かる期間では「3年以上掛かる」が中規模企業で9割超、小規模企業では8割超に達した。

 白書では「早い段階から事業承継の準備に着手してもらうよう、きめ細やかな情報提供や意識付けが必要」と指摘した。

【廃業】13年の倒産件数は1万855件

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。