【ソウル=名村隆寛】韓国の夕刊紙、文化日報によると、珍島沖合の旅客船「セウォル号」沈没事故で行方不明となっている乗客の中に、日本人を母親に持つ高校2年の女子生徒(17)が含まれているという。
同紙によると、女子生徒は20年前に韓国人男性と結婚した日本人女性(54)の末娘。済州島への修学旅行の途中に事故に遭った。旅行直前の日曜日(13日)には母親と準備のための買い物をし、自分が留守にする間、寂しがる母親を気遣っていたとされる。
出発当日の夕方には「行ってきます。心配しないでね」とのメッセージが携帯電話で送られてきた。
一緒に買い物をした際、娘と撮った写真を見せて、母親は「これが最後の写真になりそう。胸が張り裂ける思いです」と話したという。