【ソウル=名村隆寛】聯合ニュースは12日、韓国政府関係者の話として、鄭(チョン)●(=火へんに共)(ホン)原(ウォン)首相が訪問先の中国重慶市で11日、孫政才市共産党委員会書記と会談し、日本の朝鮮半島統治に抵抗した朝鮮人部隊「光復軍」の元本拠地の建物を市内に復元するよう要請した。孫書記は同意し、関係者に検討を指示したという。
重慶は、当時、中国国内に置かれていた亡命政府「大韓民国臨時政府(上海臨時政府)」によって、光復軍が「国軍」として設立された場所。韓国にとり“抗日”を象徴する重要な場所の一つだ。
重慶市内にある光復軍の建物は、再開発計画により解体され別の場所で復元される予定だった。
しかし鄭首相は「文化はその場所で保存されるべきだ」と、本来の場所での復元を求め、周辺に新しく「中韓の歴史・文化交流の場」を設けることも提案した。