2014.4.11 11:40
昭和52年11月に北朝鮮に連れ去られた拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の娘、キム・ウンギョンさん(26)が3月にめぐみさんの両親と面会した際、両親がめぐみさんを36年間待ち続けていることを聞かされ、「36年」とだけつぶやいていたことが10日、分かった。めぐみさんの母、早紀江さん(78)が同日に東京都文京区で開かれた集会で明らかにした。
北朝鮮で教育を受けたウンギョンさんはめぐみさん拉致に関し、北朝鮮側の主張しか知らされていないとみられる。めぐみさんのものとされた偽遺骨に関しても「日本の悪い人たちが勝手に言っている」と話しており、めぐみさんの両親から事実を聞かされて、驚いた可能性が考えられる。
集会には、めぐみさんの父、滋さん(81)も出席。「ウンギョンさんの夫は日本語も英語もできる」と話した。ウンギョンさんの夫は北朝鮮では名門として知られる金日成(キム・イルソン)総合大学で学んでいたことが分かっており、2つの外国語ができることは、夫が高度な教育を受けたエリートであることがうかがえる。