【ソウル=名村隆寛】韓国紙、東亜日報は4日、北朝鮮が核実験と長距離弾道ミサイルの発射の準備を同時に進めていると報じた。韓国軍高官筋の話として伝えた。
同紙によると、北朝鮮では3月末から、北東部の咸鏡北道(ハムギョンプクド)・豊渓里(プンゲリ)の核実験場と平安北道(ピョンアンプクド)・東倉里(トンチャンリ)のミサイル発射基地で、人員のほか、核実験やミサイルに関連するとみられる装備物資搬入の動きが、継続的に確認されているという。豊渓里では坑道の補修・拡大作業が、東倉里では2012年12月に発射された事実上の弾道ミサイル「銀河3号」よりも、大型の長距離ミサイルを打ち上げるための発射台拡張工事が最終段階にあるという。
米韓当局は、今月中に北朝鮮が核実験と長距離ミサイル発射の準備を終える可能性が高いとみて、情報衛星などで二つの地域を集中的に監視中だという。
一方、同紙は、北朝鮮が半潜水艇を使い、再度の韓国艦艇撃沈の準備を進めていることも伝えた。