政府が28日発表した主要経済指標は、消費税増税前の駆け込み需要に伴う活発な生産活動などもあり、好調だった。消費税率が5%に引き上げられた1997年当時の経済指標も比較的、好調な数字を示していたものの、税率引き上げ後に景気が悪化。長期のデフレや株式市場の大幅な下落につながった。8%への税率引き上げ後の経済、市場の先行きには、不安がくすぶっている。
駆け込み好調
「勢いが増している」
東京都新宿区の家電・ファッション量販店「ビックロ新宿東口店」の売り場担当者は、2月の全店売上高で大型冷蔵庫が2倍になるなど、活発な駆け込み需要に驚きを隠さない。
昨年末から百貨店売上高や自動車の販売も伸びた。消費の活発化を背景に、物価や雇用も上昇傾向を強めている。2月の消費者物価指数(生鮮食品を除く)は前年同月比で1.3%のプラス。有効求人倍率も2月は1.05倍と約6年半ぶりの高い水準だ。