2014.3.18 08:15
フィリピンの首都マニラで、トラックの乗り入れ規制が始まった。米金融大手シティグループは、主要港のマニラ港への貨物輸送停滞により最大3200億ペソ(約7264億円)の経済損失が発生する恐れがあると分析。一方、市当局は渋滞解消に効果があったと主張するなど、議論を呼んでいる。現地紙マニラ・タイムズなどが報じた。
規制は市当局によるもので先月下旬から実施。午前5~10時と午後3~9時の間、総重量4500キロ以上の車両と車輪が8輪以上のトラックの市内乗り入れを禁じている。違反者には、5000ペソの罰金と車両没収の罰則が適用される。
シティグループによると、カラバルゾン地区(カビテ、ラグナ、バタンガス、リサール、ケソン)の約800の経済区と、マニラ港との間の貨物輸送が規制により停滞している。同地区にはバタンガス港があるが、搬入能力がマニラ港の10分の1以下で代替港の役割を担うのは不可能だという。