首相、日韓関係改善に意欲　２５年度補正予算、今夜成立

　歳出総額５兆４６５４億円の平成２５年度補正予算案は６日夜、参院本会議で与党などの賛成多数により可決、成立する。政府は、４月の消費税増税後の景気を下支えする経済対策の財源と位置付けており、早期の予算執行を図る。

　本会議に先立ち、参院予算委員会は６日午前、安倍晋三首相と全閣僚が出席し、補正予算案の基本的質疑を続行。首相は日韓関係について「対話のドアは常にオープンにしているが、ドアの中に待っているだけでなく、積極的に出ていき首脳会談や政治レベルの交流が実現できるよう努力を重ねたい」と述べ、関係改善に意欲を示した。

　首相は韓国について「価値観を共有する最も大切な隣国だ」と指摘。その上で「課題があるからこそ胸襟を開いて前提条件を付けずに首脳会談を行うべきだ」と重ねて強調した。公明党の魚住裕一郎氏への答弁。

　予算委は６日夕、補正予算案の基本的質疑の終了後に、締めくくり質疑と採決を行い、本会議に緊急上程する。政府・与党は、補正予算の成立を受け、１０日から衆院予算委で２６年度予算案の審議に入り、年度内に成立させたい考えだ。