【飛び立つミャンマー】ティラワSEZ開発が本格化 (1/3ページ)

2014.1.17 05:00

 ■工事着工、入居希望企業の募集開始

 日本の対ミャンマー支援で最大の目玉、ティラワ経済特区(SEZ)の開発がようやく本格化してきた。基礎工事の着工と同時に、SEZへの入居希望企業の募集も始まった。募集が行われる第1期分は全体計画の2割程度。ヤンゴンではインフラを含めて国際水準にある工業団地が不足しているだけに、ティラワSEZには、日本以外の国々の企業からも注目が集まっている。2015年半ばには、いくつかの工場が稼働し、さらにインフラの改善で、周辺も含めた生活環境が大きく変わることが予想される。

 ◆入国者数で日本2位

 今月14日に都内の日本貿易振興機構(ジェトロ)本部で開かれたミャンマー・ビジネスセミナーでは、日系企業進出の最新動向や、ティラワSEZ開発の進捗(しんちょく)状況などについて、担当者から詳細な説明が行われた。

 ジェトロ・ヤンゴン事務所の高原正樹所長によると、テイン・セイン政権発足後、同事務所への日系企業の訪問者数はそれまでの2倍に急増、現在では毎月500~800人に上るという。ヤンゴン空港での入国者数も、日本人は11年に2万1264人でタイ、中国、マレーシア、韓国に次ぐ5番目だったが、12年には4万7501人でタイに次ぐ2位に急増。13年は6万6000人に達した。タイの11万人には届かなかったものの、中国、米国、韓国などを上回った。

 ただ、実際の投資となると製造業の本格進出はまだ少なく、ほとんどが駐在員事務所にとどまっている。その背景には法律が未整備なこと以上に、電気、水道、交通などインフラが整った地区を探すのはヤンゴンでは容易ではないという事情がある。

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