ラオスはタイ、ベトナムの弟分? 日本以上に中国の脅威を知る (1/2ページ)

2013.12.18 05:00

【ビジネスアイコラム】

 「タイで企業誘致説明会を開く方が効率的でしょうが、なかなか、そうもいかないのです」

 ラオス南部、サワナケットにあるサワン・セノ経済特区(SEZ)で会ったラオスの国家経済特区委員会の幹部は、こう言って苦笑いした。

 同幹部がしきりに「日本から新たに来るより、タイ進出の日系企業に分散工場を作ってほしい」と言うので、「それならタイで投資説明会を開けばよいのでは?」と尋ねたところ、返ってきたのが冒頭の答えだ。最近はやりの「タイ・プラス・ワン」という表現も、極力使わないようにしているという。

 同SEZは、ベトナム-ラオス-タイを結び、ミャンマーへと続くメコンの要路、東西経済回廊沿いに位置し、近くのタイ・ラオス第2友好橋を渡れば、タイ東部ムクダーハーンだ。

 ラオスとタイは民族的には同根とされ、歴史的、文化的な共通性もあり、通訳なしで会話ができる。日系企業の中にはバンコクで採用したタイ人を管理職としてラオスに派遣するケースもある。それだけに気をつかうのだ。

 隣国というのはどこでも微妙だ。ラオスとタイも例外ではない。「ラオス人にとってタイは長兄。時々おこられるし、たたかれることもある。それでも血を分けた兄弟だから最後はわかり合える関係」だと、解説してくれたのは、サワナケット大学のアドバイザーで、国際協力機構(JICA)客員専門員の宮田伸昭氏だ。

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