神奈川県が朝鮮学校を含む外国人学校への経常費補助を廃止し、生徒に対する学費補助を行う方針を示したことに絡み、黒岩祐治知事は12日、記者団の取材に応じ「生徒には罪はないという理念を形にした、一つの提案。これから議論したい」と述べ、あくまで検討段階であることを強調した。
県は今年度の経常費補助を予算計上せず、黒岩知事は来年度も支給を見送る考えを表明していたが、「生徒は、学校とは違うということを学費補助という形でまとめ、提示した。朝鮮学校への補助金を再開するというものではない」と学費補助の趣旨を説明した。
「実質の支給再開では」「唐突感がある」という指摘に対しては、「私自身も確信を持って、この案が絶対良いとは思い切れていない部分がある。それらも含めてこれから議論をスタートさせたい」と述べた。