中国蜂製品協会によると、中国の蜂蜜輸出量は2012年に11万トンに達し、全世界の貿易量の4分の1を占めて輸出量としては世界一になった。
同協会の王●(おうらん)会長は「中国の蜂蜜産業は喜ばしい成果を上げているが、解決すべき課題もある」として、(1)価格低下の抑制(2)品質向上(3)市場拡大(4)ミドル・ハイエンド市場の開拓(5)一部企業の粗放経営の改革-を挙げている。
現在、中国の蜂蜜消費量は増加を続けているが、先進国との格差は大きい。中国人の1人当たり蜂蜜消費量は約250グラムにとどまっているが、アメリカ人は約500グラム、ドイツ人は約1000グラムとなっている。中国の消費者数はアメリカの4倍、欧州の2倍であることから、潜在力は巨大だ。
しかし、有名海外ブランドが国内のミドル・ハイエンド市場を独占している状況で、輸入蜂蜜は急成長している。昨年の中国の蜂蜜輸入量は前年比36.6%増の3300トンで、今後も大幅に増えると予測される。
王会長は「現在の低価格競争から抜け出して良質なブランドを打ち立て、ミドル・ハイエンド市場開拓に力を入れなければならない。また技術革新を進める必要がある」と強調している。(中国新聞社)
●=口へんに林