2013.10.17 12:23
安倍晋三首相は17日に始まった靖国神社(東京・九段北)の秋季例大祭にあわせ、供え物の「真榊(まさかき)」を「内閣総理大臣」名で奉納した。同神社が明らかにした。首相は20日までの例大祭期間中の参拝は見送るとみられる。ただ、首相周辺は「例大祭の期間外の参拝もあり得る」としており、首相は引き続き参拝の機会を模索する考えだ。
首相は17日午前、首相官邸で記者団の「例大祭での靖国参拝を見送るか」との問い掛けに直接答えず、「おはよう」とあいさつするにとどめた。
首相は今年4月の春季例大祭の際も「内閣総理大臣」名で真榊を奉納し、参拝を見送った。8月15日の終戦の日も参拝せず、自民党総裁として玉串料を奉納した。
首相は第1次政権で参拝を見送ったことを「痛恨の極みだ」として、第2次政権中の参拝に意欲を示していた。ただ、中国や韓国は、いわゆるA級戦犯が合祀(ごうし)されていることを理由に首相の靖国参拝を牽制(けんせい)。