インド、環境汚染の年間損失８００億ドル　ＧＤＰの５．７％に匹敵 (2/2ページ)

　「政策転換すべきだ」と指摘

　世銀の上席環境エコノミストは、経済成長を優先するあまり環境がないがしろにされてきたと警告。「インド政府は環境を保全する技術を取り入れ、持続可能な成長を目指すよう政策転換すべきだ」と指摘している。

　同報告書によると、二酸化炭素（ＣＯ２）排出量を１０～３０％削減しても、ＧＤＰ成長率に与える影響はわずか約０．０２～０．０４％の低下にとどまり、持続的にＣＯ２排出量を削減し、人々が健康を取り戻すことで労働力が増加し、マイナス分を相殺できるとしている。（ニューデリー支局）